第4回 才能開花のエッセンス  知性を伸ばす脳内物質 「やる気快感ホルモン」(前編)

ごあいさつ

前回は、より具体的かつ効果的な幼児教育における知「脳」教育と言うことで、チョットした工夫や気遣いで、ご家庭でもできる右脳教育・左脳教育についてお話していただきました。

幼児教育では、右脳と左脳のバランスが取れた感覚教育がとても大切だと言うことです。それは、右脳のみとか、左脳のみと言った偏ったものではいけません。以前の対談にもあったように、IQやEQといった多重する知性をまんべんなく伸ばすのと同様に、右脳も左脳もまんべんなく育てていかなくてはならないと言うことです。

さて、今回のこの対談前のコーナーは、前回の知性(知能)に影響を与える要因としての「幼児教育環境」や「脳内ネットワーク」を踏まえて、より効果的な才能開花のためのエッセンスの話しです。

はじめに 才能開花のエッセンス 知性を伸ばす脳内物質「やる気快感ホルモン」

今までは、人類が進化の過程で勝ち得た、他の動物たちとの圧倒的な違い=つまり、巨大で複雑な「脳」=について、その驚異的なメカニズムについていろいろと話してきました。

猿並みの大きさの脳で生まれてきて、その後爆発的に巨大化し発達する人の脳。
そんな私達人類の高度な脳には、臨界期というタイムリミットがある子どもの脳のメカニズム。
100兆以上にものぼる無数の脳内ネットワークあり、それを効果的に配線する不思議な仕組み。
知性は複数あり、それらが適切に発達することで、その子の才能開花&人格が形成されていくということ。等々。。。。。

可愛い我が子には、適切な幼児環境を与えてあげて、その子の才能開花を手伝い、豊かな人間性を育ててあげたいと、誰もが思うことでしょう。だからこそ、幼児期における適切な教育が重要だと言うことを繰り返し述べてきました。
まんべんなく脳や知性を伸ばす! それには、それ相応のノウハウを持つ幼児教育でないと意味がありません。

適切な幼児教育を受けた子どもは、やる気を持ったデキル子へと自発的に育っていきます。豊かに発達した脳を持つ子は好奇心が旺盛で、意欲的に働きかけます。より高度な達成感をもとめてやる気に満ちあふれています。脳は興奮して活性化するので集中力が高まり、思考力や判断力、記憶力や学習力といった能力が高まり、各種知性が育って行くわけです。すると、不思議と目の輝きが違ってきます、ちょっとした動作や顔つきにもりりしさを感じます。つまり、やる気を持ったデキル子へと育っていくわけです。

逆に、興味のないことまで無理やりさせる押しつけ教育や詰め込み英才教育、左脳偏重教育や右脳偏重教育、等々の弊害は、子どもの「学びたい」「挑戦したい」と言った意欲ややる気を失うだけでなく、脳細胞の機能低下や将来の人格形成への歪みにもつながりかねません。(この理由は、後述します。)

そこで今回は、可愛い我が子の才能開花や豊かな人間性を育てる、チョットしたエッセンスを教えましょう。

それは。。。。。「愛情」です。

少なくとも可愛い我が子のために、この「子どもの幸せ方程式」対談を読んでいる読者には当たり前にある愛情ですが、その愛情と才能教育とは、それほど相関性があるのか? と思う方もいるでしょう。

こんな実験があります。

生まれたばかりの子猿を母猿から隔離し、一方は柔らかい布製の代理母のもとで育て、もう一方は針金製の代理母のもとで育てました。
布製の代理母の方の子猿は不安や驚きに対して本当の母猿にするように抱きついたりと代理母に一応はなついて育ちましたが、その後、猿の群れに戻すと他の子猿とうまくなじむことは出来ずに虐められてしまいます。
針金製の代理母の方の子猿は代理母になつこうともせず、仲間に全くとけ込むことができず協調性が無く、攻撃的で情緒不安定で、群れから追い出されてしまったり、さらには大人猿になってもうまく交流が出来ずに配偶行為もできない。
これは、母親とのコミュニケーションや、ぬくもり・スキンシップといった愛情欠如によるものです。
(昨今「サイレント・ベビー」が問題化しましたが、同じようなものです。静かで大人しい、泣きもしないが笑いもしない、目を合わせようともせず天井をうつろな目で見てる。この様な子どもは、情緒性が充分に育たないので周囲との協調性もとれず、将来的に問題のある人間に育つ可能性がある。)
さて、この針金製の代理母で育った子猿ですが、脳の解剖の結果、ある事実が判明しました。脳内ホルモンのドーパミン神経系が未発達だったのです。ドーパミンを分泌する脳細胞(「ニューロン(既出)」)が激減していたわけです。

これの意味するところは、どういう事でしょう?

(母親からの愛情が、その子の生涯にわたって影響を及ぼすということ、それが重要です。しかも、その子の才能開花に影響する「やる気」にも関わってきます。次回のこのコーナーでは、この愛情エッセンスが、どの様に脳に影響を与えていくかを分かりやすくお話ししたいと思います。)

さて、今回も長々と小難しい話しから始まりましたので、さっそく対談の方に入っていただきたいと思います。今回も、長年に渡り幼児教育のリーダーとして現場教育に携わり多くの優秀な人材を社会に送り出したるりる〜先生と、「IQ200天才児は母親しだい!」の著者の吉木先生に、面白い&意義ある対談をしてもらいたいと考えています。

幼児教育における「才能を伸ばすやる気快感ホルモン」(前編)

宮本みきお

今回は、まず最初に「まいと」教室に来る子ども達やお母さんについて教えていただけますか?

佐藤るり子先生

2歳頃から、子ども達は「まいと」に通ってきます。もう2歳で、すでに一人1人の子どもの個性と、環境の違いがはっきりと手に取るように分かるものです。

お母さんべったりの子、お母さんなど気にせず色々な場所を探検する子、不安そうな顔をしている子、他の友だちを見て嬉しそうにニコニコしている子、泣いて入れない子・・・一人1人の表現力の違う事!
と、同時にお母さんを見てみると? お母さんもお子さんと同じ表情をしているから不思議です。

さすがに泣いているお母さんはいませんが、我が子の様子を見て泣きそうな表情をしている状態ではあります。お子さんとお母さんは、好きなもの嫌いなものがとても似ています。気づいているでしょうか?

どうして、こんなに子どもの状態が違うのか? 生まれつき? 気質? それもありますが、80%くらいは、生まれてから育ってきた2年間での環境の与え方だと言っても過言ではありません。

宮本みきお

「まいと」のような才能教室へ子どもを通わすお母さん達は、幼児教育への意識が高い人が多いのではと思いますが、何か悩みとかありますか?

佐藤るり子先生

教室でのお母さんのよくある悩みや問題のベスト5をあげてみましょう。

まず、「お子さんが消極的で困る」ということ。
これは、お母さん自身が、ひょっとして大勢の中で自分を表現するのが苦手なのかもしれません?
我が子がみんなと遊べない、みんなの中で踊らない、いろいろと発表できない・・・・、そんなことに悩んでいる前に、みんなのお母さんの前で、お母さんが発表をしたり、ダンスをしたり、等々、お子さんにそんな姿を見せてあげてください。
それが出来ないんだったら、家の中で、恥ずかしかったらカーテンを閉めて、思いっきりお子さんと踊って見るのも1つの方法です。 お母さんのそんな姿がお子さんの性格の転機になったりもします。

次に、指で塗る糊が触れなかったり、砂遊びを躊躇してしまう、「綺麗好きのお母さんのお子さん」の問題。
お母さんもネバネバしたものや土いじりが嫌いだったり、お子さんの泥汚れや手の汚れを、すぐに拭いてしまったりしていませんか? お母さんがあまり神経質になってしまうとお子さんも避けるようになってしまいます。本来、子どもはそう言った遊びが大好きなので、あまり神経質になり過ぎるのも問題です。

また、「周りのお子さんと我が子を比較した言葉」をたくさん使っているお母さんの問題。
そういったお子さんは、他の子どもを意識しすぎて自己表現が苦手になってしまう子がいます。お母さん自身も自分の子育てを他の人と比較してしまって、気にしていたりします。ストレスもたまりますし、比較はあまり好ましいものではないですね。

さらに、「失敗を叱りとばしているお母さん」。
この様なお子さんの場合は、なかなか一番に手を挙げる事が出来なかったり・・・、消極的になりかねません。また、そういうお母さんは、子どもの失敗は自分の子育てにとっての失敗だと、恐れていたりします。

そして、「いつもお子さんの気持ちを聞いてから物事を決めている」というお母さん。
子どもの意志を尊重しているという姿勢は良いことですが、ともするとお子さんは、自分の意志を押し通す事でしか納得することが出来なくなったりしてしまいます。何事も、お子さんの意志を尊重する事が最良だと思っていては、お子さんはただのワガママな子どもになってしまいます。

これは、あくまでも1つの例ですので、お母さんの行動で100%この様なお子さんに成長する!というものではありません。ですが、影響は大きいので、大人の行動には気をつけたいものです。

2年間・・・、これはとても重要な時期です。
どうしてか? それは一人1人の個性が・性格が・知的好奇心が育っていっている真っ最中ですから!
でも、心配は要りません。どんな状態の子ども達でも、好奇心は旺盛です。その出し方が、今までの育ち方で一人1人違ってしまっただけなのです。
これから大切なのは、子どもの好奇心を大人が如何に気づき、興味を持たせていってあげるかなのです。そして、挑戦する事はいかに楽しい事であるかを知らせてあげることなのです。

宮本みきお

挑戦すること、遊ぶこと、勉強すること、楽しいこと、等々、我々大人はどれも別ものとして考えてしまいますが、子どもにとってはどれも同じようだと思っているようですね?

吉木稔朗先生

実際、その通りです。例えば、、、。

「さあ、今日は6時間勉強するぞ!」
など、私たちは学生のころ、がんばった記憶があります。そして、
「期末試験が終わった。今日はのんびり遊ぼう。」
と、その日は友達と遊んだりしました。遊びと勉強ははっきりと分かれていました。

ところが、赤ちゃんは、「さあ、今日もがんばって勉強するぞ!」
と思って言葉を覚えているわけではありません。お母さんの語りかけに呼応しながら覚えていきます。赤ちゃんは眉間にシワを寄せてお母さんの言葉を、一生懸命に聞いて覚えているわけではありません。

おしゃぶりしたり、さわったりしながら、物の固さ、柔らかさなどを覚えていきますが、これも勉強していると思っているわけではありません。
また、指がきちんと動かせるようになるためにも、実は大変な努力をしています。人差し指から小指までは案外早く動かせるようになるのですが、親指だけは動かし方が違うので大変苦労しています。毎日毎日親指の動かし方をトレーニングしています。
その姿を感動して見ていたことがありますが、一見涙ぐましい努力をしているようですが、当の赤ちゃんは努力をしているという意識はありません。遊びと勉強の区別がないからです。遊びが勉強であり、勉強が遊びなのです。

ところがいつの頃からか、遊びと勉強の区別が出てきて、遊びは楽しいのですぐできるけど、勉強は「さあやるぞ」と思わないとできなくなってきます。
逆な考えをすれば、遊びが勉強と同じという気持が継続していれば、子供は遊びでやる気が出てくるのです。やる気が出てくればIQやEQが上がって来ます。

宮本みきお

そうですね〜。そもそも赤ちゃんには勉強という意識は無いですね。楽しいからするのであって、苦しいことを敢えてわざわざする必要などないですからね。そういったやる気を引き起こすにはどうすればよいのでしょう?

吉木稔朗先生

やる気を引き起こすためには、どのようなことをすればいいのでしょう?
赤ちゃんの頃のように、遊びと勉強が同じになるにはどうしたらいいのでしょう?。

問いかけをちょっと変えて見ます。では、なぜ赤ちゃんは、遊びと勉強が同じなのでしょうか?
このことが分かれば、遊びと同じように勉強もやる気が出てくるのです。

まず、赤ちゃんは、何にでも興味津々です。興味を持つことで遊びと勉強の区別がなくなっています。言葉が話せない頃は、自分でいろいろ体験しながら覚えていきますが、知能が更に発達し、言葉は話せるようになると、「なぜなぜ攻撃」が始まります。
「お母さん、どうしてなの、なぜなの?」
と質問攻めが始まるのです。そのときにきちんと対応できなければ、興味を持つこと自体に興味が薄らいでいきます。その質問の全てに、辞書を引いて、完璧に答えなければならないということではありません。お母さんの分かる範囲で、素直に答えてあげればいいのです。
「ちょっと忙しいから」とか、「あとでね」といった言葉は禁句です。どんなに忙しいときでも対応してあげましょう。

ときどき高度な質問が出てきます。たとえば、
「お母さん、私はなんで生きているの」
とか。これに対してどのような答えをしますか。ちょっと考えて見てください。「人生とは何だろうか」などと考えたら、哲学者になってしまいます。(笑)
お母さんの目で見てお母さんが感じていることを答えたらいいのです。正解というのはありません。それぞれお母さんによって感じていることが違うからです。例えば、
「それはね、○○ちゃんがいて、お母さんは幸せなの。○○ちゃんもお母さんがいて嬉しいでしょ。だから○○ちゃんは生きているのよ」
などと答えるのもいいでしょう。これ以外の答えがあっても全く問題ではありません。

大切なことは、どの様な質問でもちゃんと答えてあげるということです。

宮本みきお

なるほど。そのお母さんなりに前向きな言葉で、愛情を持って答えてあげればいいわけですね?

吉木稔朗先生

その通りです。

そして次に、否定的なことは言わないことです。「ダメダメ教育」と私は言っていますが、「あれをしてはダメ、これをしなさい。」という育て方は、せっかくの子供の才能を奪っていきます。生れたときは真っ白なキャンパスで、そこに赤ちゃんはさまざまな知識を描いていきながら成長していきます。赤ちゃんの脳は、まるでうわばみのごとく知識を吸収していきます。ところが、この「ダメダメ教育」が子供の興味と才能を奪っていきます。

「危ないからだめよ」「転ぶから走ってはダメよ」「泥んこにしてはダメよ」と、ついついダメダメ攻撃を仕掛けがちです。
転べば痛い、痛いということを子供は学習するのです。転ぶと危ないから、痛いからと、いつも子供を部屋に閉じ込めていくわけにはいきません。子供は走ります。お母さんを見つけたりして嬉しいと走ります。その結果、転ぶことはあります。そのときは、起き上がるまで待って、起き上がったらしっかり抱きしめましょう。すぐに助けたら、自立性のない子供に育っていきます。

もちろん、命にかかわるような危険なことはそれ以前の問題です。たとえば交通量の多い道路をいきなり横断しようとしたとします。そのときは、すぐに止めるでしょう。そして、「なぜいけないか」ということをきつく教えなければなりません。

ちょっと話が横道にそれましたが、「ダメダメ」と言うたびに子供はやる気を無くしていきます。例えば、ダメダメ教育によって、年間に才能が5%減ったとします。100%からの5%減ですから、見た目にはほとんど変わりません。ところが、これを10年続けたら毎年5%減っていくわけですから、本当にダメな人になってしまいます。
5年で77%減、10年で60%減となります。せっかく天才で生れた赤ちゃんは、お母さんのダメダメ教育によって、その能力を発揮できないままになってしまいます。このときに、「さあ、勉強しろ」とうるさくいっても手遅れなのです。

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対談者プロフィール

吉木稔朗先生

吉木稔朗先生

神奈川大学法学部法律学科卒。早期教育の友人の死を契機に研究を引き継ぎ、現在、ヨシキ幼児教育研究所主催。主たる著書に「IQ200天才児は母親しだい!」「母親だからできる驚異の天才教育」「天才児を育てた24人の母親」などがある。

佐藤るり子先生

佐藤るり子先生

幼児教育学部卒。幼児教育学部専攻科修了。
首都圏の私立幼稚園教諭を経て、大手民間の幼児教育事業部において講師及び教室長を担当。首都圏エリアの運営及び講師育成並びに教育プログラム開発等を手掛ける。現在、幼児才能開発プロジェクト「まいと」専任講師。

宮本みきお

宮本みきお

立教大学経済学部経営学科卒。経営コンサルタント。大手民間の人材バンク及び人材開発の企業を経て、現在、コンサルティングファームを経営。

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