第4回 才能開花のエッセンス  知性を伸ばす脳内物質 「やる気快感ホルモン」(後編)|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

第4回 才能開花のエッセンス  知性を伸ばす脳内物質 「やる気快感ホルモン」(後編)

はじめに 才能開花のエッセンス 知性を伸ばす脳内物質「やる気快感ホルモン」

前回「才能開花のエッセンス 知性を伸ばす脳内物質 「やる気快感ホルモン」」(前編)を見る

実は、この「ドーパミン」はとても重要な脳内物質で、「人間らしさの脳(既出)」=前頭連合野をより豊かに発達させる、やる気快感ホルモンなどとも言われます。
前頭連合野とは、思考・学習・決断・創造力・意欲・人格といった人間ならではの高度な機能を担当しており、社会的知性や感情的知性といったEQや、さらには自我といった知性の中でもより高度なものがここから生まれます。
ドーパミンは速い速度で脳に伝達されることはなく、これらの高度な知性をつかさどる領域にゆっくりと長期的に影響を与えます。つまり、脳の活動を長期的に高めるので、可塑的変化をもたらし、より豊かに発達が促進されるわけです。
しかも、これは幼児期に最もよく発達するのです。そしてその結果は、生涯にわたることになる!
(当然、大人になってからでもドーパミンは分泌されますが、その量は幼児期の比ではありません。完成された脳の大人では、ドーパミンは快感や快楽に対して強く作用し、幼児期の場合のような前頭連合野の可塑的変化への影響度は低い。)

さて、このドーパミン分泌に一役買っているのが、お母さん(お父さん、養育者等)の愛情エッセンスにほかなりません。
愛してあげること、優しく抱きしめてあげること、幸せを感じることはもちろんですが、とくに達成感を与えてあげること、小さな成功体験を積みかさねること、誉めてあげること、興味や好奇心を持たせること、楽しく何かに集中すること、等々、そんな時、子どもの脳の奥底では、ドーパミンがあふれ出す。
脳の奥底にある、まさに脳の幹にあたる原始的な本能の部分、脳幹から分泌されたドーパミンは、感情をつかさどる大脳辺縁系を刺激して通り抜ける。(ここにはやる気の脳と言われる側座核と言うのもある。)
そして、さらに上部の大脳新皮質へと駈けぬけ前頭連合野に至る。

人は、巨大化した大脳(既出)を持つが、その中でも特にこの前頭連合野こそ、最も高度な中枢機関であり、まさに人間らしさの脳と言うべき部分です。「自我(既出)」もここにある。人の思慮深さ、決断力や実行力、やる気や集中力、優れた人間性や社会性、さらには創造力や学習力といった、将来のその子の人となりを形成する根源となる部分です。
ドーパミンは、そんな幼児期の脳に作用し、可塑的変化を促進し豊かに育てます。

また、このドーパミンが分泌されると脳は覚醒し快感を得るので、さらに分泌を促すようになるわけです。「もっとうまくやりたい!」「もっと成功したい!」「もっと誉められたい!」等々、もっと、もっとと。。。。。
そして、豊かに発達した脳(前頭連合野)は、さらに高度な達成感を求めて、より意欲的に働きかけるわけです。つまり、やる気を持ったデキル子へと育っていくわけです。

ゆえに、冒頭に述べた押しつけ教育や詰め込み英才教育、各種偏重教育等の弊害はここにあるわけです。興味がわかないしつまらない、楽しくもないので熱中しない、集中できずにうまくできないので誉められない、ストレスはたまる一方でやる気が出ずにドーパミンの分泌もない。脳も活性化しないし機能の低下に繋がり、そもそも前頭連合野の発達にも繋がらない。

まさにナイナイづくしのデフレ・スパイラルだ。

さらに母親へのDV(ドメスティック・バイオレンス)はもとより、ましてや幼児虐待などはなはだ論外である。これは、致命的に脳に悪影響をもたらしトラウマとなる。適切な幼児教育とは、まさにこの逆で、子どもの好奇心&やる気&成功体験等をうまく与え、自発性を持つキッカケを与えます。あとはお母さん(お父さん、養育者等)の愛情エッセンスによって、「もっと、もっと!」と、より豊かな脳へと発達していくわけです。

「頭のよい子」とは、どういう子どもだろう?

IQが高く、計算も速く、記憶力が良く、年齢以上の高度な問題を解くことができる子どもだろうか?
学校の成績が良い、つまり、教科書や先生の教えることを理解し、テストで高い点を取ることができる子どもだろうか?

確かにそれは重要だ。

しかし、学校を卒業して大人になり社会に出て働くようになれば、会社や家庭や地域社会といった集団社会の生活の中で様々な問題に直面する。しかも、自分以外にも他の人の欲やエゴ等も密接に関わり合ったりと複雑だ。学校で習った答が1つしかないような問題などほとんどない。
今まで学んできた知識や経験を活かし、そして、それらを総合的に判断し、決断し、実行していく。。。。。。人生のさまざまなシーンの中で求められるのは、これら前頭連合野から生まれる高度なはたらきだ。
その子の才能を開花させて、その子なりの人生の勝ち組となる鍵は、人間らしさの脳=前頭連合野の豊かな発達がとても大切です。

もし、同じような親から生まれ、同じような環境で育ち、同じように適切な幼児教育を受けたなら、その子どもの才能開花や人生に差異をもたらすものは、お母さん(お父さん、養育者等)の愛情エッセンスにほかならない。
(今回のテーマ、「愛情エッセンス」「才能開花のエッセンス」の脳内ホルモンについて、この解説のコーナーは以上です。お母さん(お父さんや養育者)の愛情がとても大切だということを理解していただけましたか?)

さて、前回同様に引き続き、るりる〜先生と吉木先生とで「幼児教育における“才能を伸ばすやる気”」について対談を進めていただきたいと思います。

幼児教育における 幼児教育における「才能を伸ばすやる気快感ホルモン」(後編)

宮本みきお

るりる〜先生、教育現場の「まいと」的な、やる気の育て方みたいなものはありますか?

佐藤るり子先生

2〜3歳児では、指先で触るもの、掴むもの、動くもの、立体のもの等の教材をたくさん使っていきます。
見て、音を聞いたり、匂いを嗅いだり、食べたり・・・、まさに五感を沢山使う授業を展開していきます。でも、ただその教材を与えるだけでは、興味はすぐに無くなってしまうのも、この年齢での特徴です。興味を持つのも早ければ、無くなるのも早いものです。

例えば、レモンを使う授業を1つ例にとってみましょう。
レモンは匂いが良く出るように、予めヨウジで何カ所か刺しておきます。
まずは、これが一つ目の興味の育て方です。子どもは、匂いに敏感ですからその匂いに興味を示します。

次に、その匂いのするものは、袋などに入れて隠しておきます。
見えない!と言う事で、ますます覗いてみたい気持ちを起こさせます。これが私たちの行っている「学習必然化行動」です。学習をして欲しいと思うときには、その対象になるものに、如何に興味を持たせるかがポイントです。年齢が下であればあるほど、この準備は必要になります。

宮本みきお

なるほど、興味や好奇心を引き起こすためにはチョットしたコツがあるわけですね。その後は、どうするのでしょう?

佐藤るり子先生

袋の中味を見ずに触ったり、匂いを嗅いだりします。
触ってみて・・・冷たいのか? 堅いのか? ザラザラしているのか? ツルツルしているのか? とんがっているのか? 丸いのか? 掴めるのか? 掴めないのか?など、見えない事によって、手の感覚が敏感になり、脳が活発に働きます。ひとしきり触ってから、レモンを袋から出します。

次に転がします。丸いから転がるという感覚を言葉など使わずに見せていきます。子どもは動くものを目で追う習性があります。早く触りたい!自分の目の前で持ってみたい!と子どもは心が躍ります。こうなればしめたモノです。

しかし、子どもは待つ事が苦手です。興味のあるモノは、いち早く触って満足感を得たいからです。ですが、3歳では、順番を待つという社会性も必要になります。ですから、この様な場を利用して、「順番ね、○○ちゃんの次ね、楽しみね。」などと、言葉を掛けて待つ事を教えます。
ここで、大切な事は、「待てば必ず順番がやってくる!」と言う事を知らせていく事です。1番の時もあれば、最後の時もある。この意識を持たせることです。興味を持った対象には、最後まで見たいという気持ちが育っていますので、自分の順番まで待てます。

ここで、集団の社会性が自然に養われていくのです。

宮本みきお

教えながら社会性も必然的に学べるわけですね。このように遊びながら得た社会性やしつけなら、無理矢理ではないので良く身に付くわけですね。

佐藤るり子先生

その通りです。学習と遊び、学習としつけ、学習と楽しみといったものは密接に絡んでいます。
そして、自分の目の前で持ったという満足感を与えてから、次への活動に移ります。

次は、レモンを包丁で切ります。
良い匂いであることを、大人は表情で思いっきり見せてあげます。少しかじって見せます。食べて見たい!という気持ちが持てる美味しそうな表情をします。
実は、これが大切! 子どもの表情を豊かにするためには、大人が如何に様々な表情を見せてあげられるかが、ポイントになります。
殆どの子どもは、レモンを口にします。酸っぱそうな何とも言えない顔をして、口から出す子どももいれば、もっと欲しいと食べ続ける子どももいます。

ここで、大切なのは、レモンを少しでもなめられた事を誉めてあげます。初めての物を口にするときに、大切な行動の1つです。子どもは、好き嫌いは当然あります。
でも、食わず嫌いにするのではなく、一度はチャレンジをしてみるという行為の意欲を育てられるかどうかが大切だという事です。それが、「やる気」の第一歩だからです。

教室では、その後に、絵の具を用意しスタンプにして楽しんだり、レモネードを作って美味しくしてから味見をしたり、いろいろと活動を発展させていきます。
どうですか? レモン1つでも、こんなに子どもをやる気にさせるのです。この積み重ねがどんなに大きな影響をあたえるのか・・・? 5歳〜6歳になると、はっきり現れてきます。楽しい事と知っていれば、子どもはさまざまなモノにも興味を示してくるからです。

それがたとえ、プリント学習であってもです。

吉木稔朗先生

吉木先生、他には何かありますか?

吉木稔朗先生

やる気を起させる方法として、子供が先生になるということもいいと思います。塾で勉強したことを、お母さんが今度は生徒となって聞くのです。

例えば、碁盤の目のようなマスが描かれていて、右から3番目、上から5番目に△を書いてください、という問題があったとします。それを子供がお母さんに出題するのです。お母さんは、たまに間違えたりします。そうすると子供は得意になって、
「お母さん、違うよ。こっちだよ」
と、言います。

これは子供にとって遊びであり、遊びが学習につながり、そんな遊びによってやる気になっていくのです。

宮本みきお

遊びと学習。子どもにとっては当たり前のように両立できるのかもしれませんね、、、我々大人は難しいものですが。
るりる〜先生、実際の教育現場の観点から最後に一言、何かありますか?

佐藤るり子先生

「まいと」の子ども達は、さまざまな遊びを通して、楽しみながら学習を繰り返していきます。そして、確かな「やる気」が根付いていきます。やる気を育てるには、それなりの環境を設定し、幼い頃からの興味や関心・満足感を繰り返し経験させていってあげることが大切です。
そして、お母様方にも、年齢によっての経験のさせ方の大切さを学んで欲しいと願っています。

環境の与え方、言葉のかけ方、微笑みの仕方、叱り方、等々、それらが子どもの知的好奇心の量に違いが如実に表れてくるからです。
お子さんの「やる気」は、育てる側が与える「環境と愛情と粘り強さ」で決まるのです。

宮本みきお

どうもありがとうございました。才能を伸ばすには「やる気」を上手に引き起こす、そんなコツをそれぞれ専門的な立場から述べてもらいました。
幼児期における「やる気」や「有効な遊びと学習」、そして「愛情」がとても重要だということがよく分かりました。
次回の対談も楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。

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対談者プロフィール

吉木稔朗先生

吉木稔朗先生

神奈川大学法学部法律学科卒。早期教育の友人の死を契機に研究を引き継ぎ、現在、ヨシキ幼児教育研究所主催。主たる著書に「IQ200天才児は母親しだい!」「母親だからできる驚異の天才教育」「天才児を育てた24人の母親」などがある。

佐藤るり子先生

佐藤るり子先生

幼児教育学部卒。幼児教育学部専攻科修了。
首都圏の私立幼稚園教諭を経て、大手民間の幼児教育事業部において講師及び教室長を担当。首都圏エリアの運営及び講師育成並びに教育プログラム開発等を手掛ける。現在、幼児才能開発プロジェクト「まいと」専任講師。

宮本みきお

宮本みきお

立教大学経済学部経営学科卒。経営コンサルタント。大手民間の人材バンク及び人材開発の企業を経て、現在、コンサルティングファームを経営。

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