まいと幼児教育コラム 年長|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

まいと幼児教育コラム 年長

6才 7月の過ごし方

7月は、体調を崩しているお子さんが増えています。
梅雨の湿気と暑さのせいで、体温調節が子ども達は巧くできません。体調管理にはくれぐれも気をつけてあげましょう。

幼稚園も夏休みに入ります。幼稚園最後の夏休みです。園によっては、夕涼み会、お泊まり会、夏期保育など様々な夏の行事が幼稚園でもあることでしょう。
最後の園生活での夏休みを有意義に過ごさせてあげたいものですね。

ご家庭でも出来る実験や観察を幾つかご紹介いたします。

色水遊び・・・絵の具を水で溶きます。絵の具を溶くときに水の量を多くしていくとだんだん色が薄くなる様子や、二色以上の絵の具が混ざると違う色に変化する様子を体験しましょう。
幼児は、「だんだんに変化していく様子」を把握することが苦手です。
少しずつ変化していく様子を是非、視覚で体験させて体験させてあげたいものです。
自然界では、太陽がだんだん沈む様子・夕日の色の変化・日の出のだんだん空が明るくなる様子・日の入りがだんだん遅くなる、又は早くなる様子・潮の満ち引き・煙突から出てくる煙の様子・・・・・など。
生活のなかでは、浴槽にだんだん水がたまってくる様子などたくさん探せます。
絵の具では、赤と青では?赤と黄色では?赤と白では?全部の色を混ぜると、何の色?など色の変化を遊びで知ることができると良いですね。

大工さん遊び・・・木ぎれを集め、釘と金槌を使って、船を作ってみましょう。
金槌で釘を打つ経験を、お子さんはしたことがありますか?
力の入れ具合、釘の頭を打つ集中力、釘を片手で持ってもう一方の手では金槌を持ち打ちつけるのですから、協同の力が必要になります。
夏休みに是非、経験をさせてあげて下さい。そして、作った船を水に浮かべてみましょう。

自然や一般常識について・・・お子さんはどれくらいの種類の虫や花・魚・動物の名前を知っていますか? 虫ならば、どの様な所に生息していて、どの様な季節に活発に活動するようになり、卵から成虫になるまでの過程など、どの位の知識がありますか。
虫が好きな子ども・嫌いな子どもがいると思いますが、生物の観察は欠かせないことですね。

先日、小学校の見学会に行ってきたご家庭で、小学校で「ダンゴムシ・テントウムシ」の習性を教えてもらい、実験をしてきたと興奮して話してくれた子どもがいました。ダンゴムシは、直進して壁にぶつかると、必ず決められた方向に曲がるので、迷路を作って実験をしたこと。テントウムシは上に上る習性があるので、紙で作ったシーソーに乗せて実験をしたこと。そして、早速、虫を捕まえて、お家で飼うことにしたと・・・。
1つの物事に熱中して興味を持って観察するようになると、他の虫はどの様な習性があるのかが気になり、調べてみたくなることが、興味・関心の始まりであり、学習に繋がっていきます。そして、虫だけに限らず他の物事への学習意欲へと相乗効果を現していきます。学習意欲のきっかけは、些細なところから発生します。子どもが何かに興味を抱き始めたときが、学習へと導くチャンスになりますので、様々な体験を是非させてあげましょう。

また、子どもの社会が広がるにつれ、物事のやり始めと終わり・ルール・自己抑制力・食事など、年齢に即した「けじめ」が必要になります。そのけじめがあるからこそ、集団での活動や個人での活動の際、うまく自分を表現できていくのです。
この様々なけじめを、この時期に我が子にしっかりと備えておいてあげたいものです。
「まいと」でも、片づけの合図で、直ぐに気持ちを切り替えて片付けの行動に移れる子とそうでない子どもがいます。

先生が子どもに対して「これは危ないからしてはダメですよ!」といった矢先から、同じ事を繰り返してしまう子どももいます。
この様な子ども達の行動は、年齢からいうとあって当然なのでしょうが、出来る子どもと出来ない子どもがどうしているのか?お母様方も悩まれるようです。

切り替えが出来ない子どもは、自分の周りを注意深く観察していないことが多く、欲望のおもむくまま行動をしています。
つまり、自分の好奇心を優先させて良い環境と自制しなければいけない環境の区別がうまく分かっていないという結果です。
また、ある程度の年齢がいくと、わざと行動に移す子どももいます。
前者は周りの事柄に目を向ける事を意識させていかなくてはなりません。
後者は注意をして叱るときはしっかり叱ってあげなければいけません。
我が子がどのタイプかをしっかりと見極めていきましょう。

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