子どもの反抗する原因と対処方法|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

子どもの反抗する原因と対処方法

子供の反抗する原因と対処方法

「反抗期」とは表面だけを見れば反抗と似ているのですが、その中身は「独立心」「自我の芽生え」と言われています。
つまり、心の正常な発達現象です。

この望ましい心の「自主性の芽生え」を回りの大人が摘んでしまわない様に、「独立心」を育ててあげることの大切さを再認識して扱ってあげたいものです。

反抗期

月齢別での反抗期を見てみましょう

乳児期

乳児期

食事の場面などで多く見られます。

原因

食事の際、大人の強制が原因している場合が多い。

対処

その子なりの食欲に応じて、食事量が少なくても終わりにするなど、個人の食欲に合わせて、あまり無理をしない事が大切です。

3才未満

3才未満

トイレトレーニングの時などに多く見られます。

原因

大人が急いで躾けようとする事が原因だったりしますので、大人の都合に合わせないことが大切です。

大人が他の子と比較したり、育児書などを読み焦ると、子どもの心にしこりを残したり、頻尿・夜尿・漏尿になったりなど、情緒面が不安定になる場合があります。

対処

子どもなりの発達過程があるので、他人と比較したり神経質になったりしない事です。

『チイチイする』などの言葉を言ったときなどに、たとえ、間に合わなくても、子どもからのサインをたくさん誉めてあげましょう。

トイレを遊び場にするくらい、好きにさせる事も、方法の一つです。

第一反抗期「自立心」

第一反抗期「自立心」

自主性が順調に発達していれば、2才~3才で現れます。意識や価値観の差はあっても、心の片隅に「独り立ちしたい」という欲求が芽生え始める時期です。
まれに、現れないケースもあります。

「イヤ!」が多くなったり、反対の事を言って対応してくる場合がある

原因

親が一方的に命令をして全てに干渉をしてしまったり、従属させようとしての反抗の場合が多い。

対処
  • 命令口調を使わないように心がける事。
  • 時間的な余裕、心のゆとりを持って接する事。
  • 子どもとのやりとりを楽しむゆとりを持つ事。
  • 予告もなしに頭ごなしに突然やらされる事への反抗があるので、「~をするために~をしましょう。」などの予告を忘れないようにしてあげる事。

「自分でする!」と親の援助を拒否する事が多い。

原因

何もかも自分でやってみようとする、「自発性」「独立心」の現れです。

具体例

・2~3才の子どもに多く見られる姿として・・・
例、休日などに一家で何処かへ行こう!という状況。
子…洋服のボタンを『自分でする!』と言ってお母さんの援助を断る。それに任せておくと、小さなボタンはまだ無理な年齢なので、なかなかはめられず、ついに出発の時間になってしまいます。
母…『はめてあげるわよ!できないでしょう!』
子…『自分でする!』と言って尚も頑張り、援助を断る。 母…強情さに怒り始め、有無も言わせずボタンをはめてしまう。
子…自尊心を傷つけられ、悔しがって泣いたり、脱いでしまったりする。
母…『泣いたら、連れて行きませんよ!』と怒り脅迫をして、無理やり連れて行く。

この時、母親は我が子に「我がままで、悪い子」の印象を持ってしまう事が多い。この場合、決して「我がままで、悪い子」ではなく、まさに第一次反抗期の現れなのです。
仕度を30分早く始めさせてあげ、子どもの「やりたい気持ち」に任せることです。「無理だ!出来ない!」と断念したときが出発の時間になります。決してトラブルが起きても「我がままで、悪い子」と思ってはいけません。

対処
  • たとえ自分の力で出来ないような事だと大人が判断しても、「挑戦しよう!」という意欲を認め、その意志を尊重してあげましょう。
  • 決して命令、干渉、支配、過保護はいけません。子どもの意志を認め、共感をする思いやりのある接し方が大切です。
  • 両親が子どもに掛ける言葉の重みを大切にしましょう。『どうせ、できないくせに!』『だめよ!』などと言わず、『できるじゃないの!』『あと一息、応援するヨ』など、その場に適した語彙を探しましょう。これが、子どもの自信へと繋がっていきます。言葉掛けや接し方次第で、子どもの反抗期は短くなります。
  • 作業の途中まで手伝ってあげ、最後の部分だけを独りでさせてあげ、『できたね!』と言ってあげることも1つの方法です。

ひとこと

反抗する原因の多くは、「やってみたい」という気持ちを阻止されたり、強制されて何かをやらされたりする事によって起こります。

子どもの失敗を恐れずに、失敗をしても大切な体験なのだと受け止めて、色々な事にチャレンジをさせてあげて欲しいと思います。

もし、失敗をしてしまっても意欲をつぶさないように、もう一度チャレンジする気持ちを持たせて欲しいものです。そこから「やる気」が育っていきます。

また、反抗期の態度を見せた時には、イライラしたり、感情の言葉を子どもにぶつけるのではなく、『こうするとうれしいな』『こうすると悲しいな』などという言葉を掛けて、「待つ教育」に心がけて欲しいものです。

もしも、時間がかかりそうかな?と思ったときには、30分早く仕度を始めるなどの、時間の余裕を作ることも大切な環境作りです。

よく、教室のお母様方には、『イライラしたときには、その場で深呼吸をしたり、トイレや違う部屋に行って一呼吸おくと、冷静になれますヨ。』と話をしています。

反抗をしながら築かれる「自立心」は、幼児期に土台が作られる物なので、親の重大な責任の一つとして、この「自立心」を尊重してあげることが重要です。

特にお父様には、母と子のこの様な状況を把握し、逆に「母親の育て方が悪い!」とお母様を責めない事です。

教室で、『父親が協力をしてくれない。』『子育ては母親の仕事だ。』と言われ悩まれているお母様方の話をよく聞きます。

責められる事は、子育てに自信がなくなり、理解を得られないという不安が生じます。
24時間、毎日子どもと接することは、母親にとってかなりの忍耐力が必要になります。

その忍耐力にエネルギーをあげる事が出来るのは、お母様への優しい言葉になります。是非、子育ての協力をしてあげましょう。

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