人類の祖先の猿は、500万年前に・・・・・|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

人類の祖先の猿は、500万年前に・・・・・

簡単に言うと…

ヒトの染色体の遺伝子とチンパンジーの遺伝子とは、約99〜98%が共通だと言われている。では、ヒトとチンパンジーとの進化の分岐点はいつ頃なのだろうか?
およそ500万年前だろうと推定されている。

詳しく言うと…

アフリカ大陸で起きた大規模な地殻変動によって、大陸を南北に貫くアフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)が形成された。標高4000メートルもの山脈が作られ、それまでの大西洋から吹き込む湿潤な風が東側に吹き込まなくなり、アフリカ東部の熱帯雨林を草原に変えてしまった。それが、人類の祖先が森の中での生活を捨てる一因と言われている。
このように、好奇心とチャレンジ魂のあるサルは森を捨て草原に出て二足歩行が始まり、一方、森に残ったサルの子孫は現在のチンパンジーとなった。
森の中での樹上生活では外敵も少なく、食物も豊富だった。しかし、草原は決して楽園ではない。豊かな森と違い、食料が少ないばかりか自らが他の猛獣のエサにもなる、が、結果として、二足歩行や知性は発達することになる。さらに、熾烈な生存競争に勝ち抜く知恵をつけたサルは生活圏も広がり、魚や肉といった栄養価のより高い食物を摂るようになり、身体も大きくなって何より脳のサイズが大きくなった。
森に残ったサルとは明らかに違う進化を選択することになった。

さて、人類とチンパンジーのDNAの相違は約1〜2%だが、人間同士の間では、その相違はどのくらいあるのだろう?
約0.1〜0.2%と言われている。

「まいと」な一例

このように好奇心とチャレンジ魂は人類の本質とも言えるものです。幼児期はとくに旺盛なので、上手くその芽を育ててあげましょう。
1歳から2歳くらいの幼児は、目の前に興味のあるものが出てくると、無意識に手が伸びます。お母さんの膝に座っている状態だと、テーブルによじ登ってきます。もっとも好奇心が動物的に旺盛な時期と言えます。この時期に、どの様に教育をしていくかで、4歳以降の行動に変化が表れてきます。

お母さんA・・・躾をとにかく重んじ、よじ登る我が子のお尻を叩いたり、伸びる手を押さえ膝の上に戻します。集団の中での躾ではありがちな光景ですが、子ども側から考えると手を伸ばすと戻される事を繰り返し経験するわけですから、興味は半減してきます。そして、どの様な教材が出てきても、手が伸びなくなってきます。また、失敗して叱られ等したら、自信が無いものには挑戦しなくなってきます。

お母さんB・・・同じく手が伸びる我が子の手を気にするのですが、我が子の手を持ち、『なんだろう?楽しみね!』と耳元で話し、お母さんが我が子の両手を握り、リズムを取りながら待つ事を身体で教えていきます。失敗しても、次ぎに頑張ろう!と失敗から立ち直る事を教えて貰った子どもは、自分の力で立ち直るたくましさを備えて成長していきます。

4歳での姿の違いが自ずと想像ができますね。上手に好奇心とチャレンジ魂を育てるには、生後からのお母さんの係わり方次第であるという事です。

参考文献

  • 「Emotional Intelligence(邦題:こころの知能指数)」/ダニエル・ゴールマン(土屋京子 訳)/講談社
  • 「幼児教育と脳」/澤口 俊之/文藝春秋
  • 「脳が考える脳」/柳澤 桂子/講談社
  • 「脳の健康」/生田 哲/講談社
  • Newton別冊「遺伝子と脳からみる男と女のサイエンス」/ニュートンプレス。

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