EQはどうやって調べるの?|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

EQはどうやって調べるの?

EQはどうやって調べるの?

EQは、どの様にして調べるのでしょうか?

回答

現在、EQテストは、私学の小学校でおこなわれているケースが多いようです。
日本教育システム開発協会が行っているEQテストをご紹介させて頂きます。
このテストでは、EQ的知性を大きく「心内知性」「対人関係知性」「状況判断知性」の3つ観点から成るものとして診断しています。

「心内知性」としては、私的自己意識・社会的自己意識・抑鬱性・特性不安・自己コントロール・ストレス対処・精神安定性・セルフエフィカシー・達成動機・気力充実度・楽観性から診断されます。

「対人関係知性」としては、情緒的表現性・ノンバーバル・スキル、自主独立性・対人問題解決力・人間関係度から診断されます。

「状況判断知性」としては、オープンネス・情緒的感受性・状況モニタリング・感情的温かさ・感情的被影響性・共感的理解から診断されます。

さて、専門的な用語が出てきましたが、各要素は具体的には次のような内容です・・・

  • 【私的自己意識】
  • 他人からは観察できない自分の内面に、自分がどの程度注意を向けているかを測るもの。
  • 【社会的自己意識】
  • 自分が周囲の人達からどの様に見られているかということを、どの程度知ろうとしているかを測るもの。
  • 【抑鬱性】
  • どの程度精神的に落ち込むか、あるいは自分自身をどの程度否定的に見るかを測るもの。
  • 【特性不安】
  • 不安や心配の感じやすさを測るもの。
  • 【自己コントロール】
  • 自分の心の働きをどの程度コントロールできるかを測るもの。
  • 【ストレス対処】
  • ストレスに適切に対処できるかを測るもの。
  • 【精神安定性】
  • 精神的な安定度を測るもの。
  • 【セルフエフィカシー】
  • 自分自身の能力や知識に対する自信の程度を測るもの。
  • 【達成動機】
  • 困難な事を目標として、これを達成しようとする意欲の程度を測るもの
  • 【気力充実度】
  • 精神的エネルギーが、日常的にどの程度強いかを測るもの
  • 【楽観性】
  • どの様な状態でも、物事の否定的な側面よりも、肯定的な側面に着目できるかを測るもの。
  • 【情緒的表現性】
  • 喜びや怒り、悲しみなどの自分の気持ちを人に伝えていこうとする傾向がどの程度あるかを測るもの。
  • 【ノンバーバルスキル】
  • 言葉以外の表情やジェスチャー、しぐさなど、身体の動きを使って自分の気持ちや考えを相手に伝える能力を測るもの。
  • 【自主独立性】
  • 人からの干渉や保護から自由でいたい欲求の程度を測るもの。
  • 【柔軟性】
  • 考え方や感じ方のしなやかさや発想の豊かさを測るもの。
  • 【自己主張性】
  • 自分の意見や提案を、相手に素直に伝えようとしているかどうかを測るもの。
  • 【対人問題解決力】
  • 人間関係で起こる様々なトラブルを適切な形で解決していくときに発揮される素養を測るもの。
  • 【人間関係度】
  • どの程度人に対して親しみを持ち、積極的に関わっていこうとしているかを測るもの。
  • 【オープンネス】
  • 自分の心を包み隠さず、相手に心をどの程度開いているかを測るもの。
  • 【情緒的感受性】
  • 人の気持ちを敏感に察知したり、人の表情や言葉からその人の気持ちや考え方を推測していく程度を測るもの。
  • 【状況モニタリング】
  • 自分と相手とのやり取りを第三者の視点で観察すること、及びその観察結果に基づいて自分の行動を調整することがどの程度出来るかを測るもの。
  • 【感情的温かさ】
  • 人に対する思いやりや優しさに関する素養を測るもの。
  • 【感情的被影鬱性】
  • 他の人の感情につられて、自分も感情的に変化や反応を引き起こされてしまう傾向が、どの程度引き起こされ易いかを測るもの。
  • 【共感的理解】
  • どの程度人の気持ちをくみ取ろうとしているのかを測るもの。

それぞれの要素については、5段階方式の発達度表示の棒グラフ及び円グラフで表示されます。
テストの内容については、子どもに対して様々な質問がなされ、「はい・どちらとも・いいえ」での回答でのテストです。
「目的達成能力」「ストレス・不安の状態」「コミュニケーションの状態」から見た、個人のプロファイリングが細かに表示され、それに基づき家庭教育及び学校教育の目安としていくことが、狙いとなっています。

EQは、心の知性です。この知性が年齢相応の発達を遂げていなければ、学習に対しての取り組み方も変わってきます。物事の判断能力への影響も及ぼします。IQだけに着目することなく、EQへの意識も是非高めていきたいですね。

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