数量の刺激について(6才)|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

数量の刺激について(6才)

数量の刺激について(6才)

6歳の子供がいます。
数量の刺激の仕方はどうすればいいの?
(6歳1ヶ月)

回答

回答します
この時期には量の多少の違いは素早く見つけられるはずです。確実にするために個数を数え確かめていくことは忘れないで下さい。数の差はそれぞれ0個~3個位の差で、全体を捉え「直感的に判断する右脳の力」を育てていきましょう。

次の段階としては、6歳は順番がバラバラに並んでいても、2番目・3番目が判断出来ていくようになります。2つの量を同時に一回の指示で探させ、「注意力」や「判断力」、「記憶力」をつけていきます。 次に「どのお皿も同じ数にするには?」等、数の増減にも興味を持たせていきます。 「増えこと・減ること」がいかなる事かを理解していくことは、小学校に行ってから「これは足し算を使うのかな?引き算をつかうのかな?」の判断力を育てていくことになります。また、単位にも触れてみましょう。

単位を理解していくには、十進法の仕組みを理解していかなければいけません。 基本の1・5の束・10の束・50の束・100の束・500の束・1000の束・・・・  10000の束まで学習ができます。自分の所持金で買えるかな?と数の多少を判断したり、おつりは幾らかな?と引き算の学習をしたり、消費税がかかることで割合の学習をしたり・・・。社会性を身につけさせる意味でもお金と上手につきあえるようにするべきです。

小学校では数の表記の構造を理解させるために、小片が10枚集まって一本の棒になり、10本集まって一枚の面になる「タイル」等を使います。 ですから、5歳同様「いくつかのものをまとめて、1つの箱に入れる」の様な考え方を強くしていきましょう。一列に何個ずつ並ぶか、それが何列あるのか、全部で何個になるのかを考えることは、小学校2年生で学習するかけ算の体験学習となります。他にも「○個入り」「○個入りが○個集まって全部で○個」の様なものを探してみましょう。まとまりでは、卵のパックや鉛筆のダース・お菓子での○個入りなど積極的に利用しましょう。

又、お財布に貯まった一円玉を集めて、10枚で10円、100枚で100円玉1つと交換してみましょう。一円玉100枚と100円玉一枚の価値が同じであることが解れば、単位の理解に繋がります。自然に楽しく学習が出来るはずです。 このように「小さなまとまりが集まって大きな1になる考え方」をしっかり理解しておけば数の構造の理解もしっかりできます。 また、量を比較するときには、お金の単位とは別に、長さの単位、グラム、リットルなどの単位の考え方を身につけておく必要があります。しかし、単位から教え込む必要性は全くありません。

小学校2年生では「○?長い」という考え方や言い方が出来なければ困りますが、6歳ではこのいい方を2年生で表現出来る様にする為に、具体的なもので比較をする体験をたくさんしておくことです。 他の単位の感覚をつかんでいくために、テレビでは時折パスポートなどを使用して大きさを比較したりしますね。ご家庭でも何か基本となる大きさの箱などを利用しましょう。小学校一年生では、よく消しゴムの長さと比べる物を比較し、「消しゴム○個分」という捉え方をさせていきます。

歩いて○歩分、コップ○杯分、等自分の身体や身の回りの物を測りにして大きさ・多さ・長さ・重さなどを感覚で捉え、興味や関心を育てていければいくことが出来れば楽しく学習できるこつになります。一番困るのは、小学校で単位になじみが無く、そのまま暗記し表記しなくてはいけない状況に陥ることです。その様な事にならないように為にも今から、缶ジュースやペットボトルの量はコップ何倍分かを試してみたり、お風呂には洗面器何杯分のお水が入るのか?など実験してみましょう。そして、入れ物の大きさや形が違っていても量は同じという感覚を体験学習していきます。

嵩(かさ)では、水の水位の高さを見比べます。やはり『多いのはどっちかな?』『少ない方は?ちょっとしか入っていない方は?』『たくさん飲んだ人はだあれ?』等の言葉で話してあげましょう。 6歳では「2番目や3番目」「水に石等の大きさの違う物を出し入れしての水位」「コップを傾けたときの水面の位置」、「入れ物が換わっても中身の量は変わらない」等、学習内容は豊富です。様々な事に意識や興味、関心を持たせていけると良いでしょう。

具体的な体験を積み重ねていかなければいつまでも理解出来ませんから経験は豊富に積ませましょう。ただし、それを理解し消化するまでは何ヶ月もかかります。焦らず叱ったりせず、子どもとの体験学習を繰り返していきましょう。 目の前にある数の量を比較する、数える、数を増やしたり減らしたりする、数を合わせる、まとめる、分ける・・・ ことで数の学習のレパートリーを増やしていきましょう。

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