数量の刺激について(5才)|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

数量の刺激について(5才)

数量の刺激について(5才)

5歳の数量の刺激の仕方を教えて下さい。
(5歳1ヶ月)

回答

回答します
この時期に量を直感的に捉えて多いか少ないかを3者~5者位の比較で見比べていきます。数の差はそれぞれ0個~3個位の差で、全体を捉え「直感的に判断する右脳の力」を育てていきましょう。そして、確認として確実に一個ずつを押さえながら数えていきましょう。

次の段階としては、「多い順番に左から並べる、少ない順番にならべる」ことを体験していきます。並べた後で、2番目に多いお皿や2番目に少ないお皿などの順序性を意識させていきましょう。繰り返し行うことで、左右の位置の認識理解にも繋がります。 順番がバラバラに並んでいても、2番目・3番目が判断出来ていくようになります。この年齢では、2つの量を同時に一回の指示で探させ、「注意力」や「判断力」「記憶力」をつけていきます。

次に「どのお皿も同じ数にするには?」等、数の増減にも興味を持たせていきます。 「増えこと・減ること」がいかなる事かを理解していくことは、小学校に行ってから「これは足し算を使うのかな?引き算をつかうのかな?」の判断力を育てていくことになります。 さらにこの年齢では、「単位」にも触れてみましょう。 単位を理解していくには、「十進法」の仕組みを理解していかなければいけません。 1番優れた教材は「お金」です。 基本の1・5の束・10の束・50の束・100の束・500の束・1000の束・・・・   10000の束まで学習ができます。自分の所持金で買えるかな?と数の多少を判断 したり、おつりは幾らかな?と引き算の学習をしたり、消費税がかかることで割合の学習をしたり・・・。社会性を身につけさせる意味でもお金と上手につきあえるようにするべきです。 まとまりでは、卵のパックや鉛筆のダース・お菓子での○個入りなど積極的に利用しましょう。又、お財布に貯まった一円玉を集めて、10枚で10円、100枚で100円玉1つと交換してみましょう。

一円玉100枚と100円玉一枚の価値が同じであることが解れば、単位の理解に繋がります。自然に楽しく学習が出来るはずです。 「10」を1つのまとまりと考えることが必要です。 「10の束」「10のかたまり」「10のまとまり」という考え方が解り、更に「10のまとまり」が「別の1のまとまり」に返還されることが解らないと、数の学習は大きな壁にぶつかってしまうことになります。 数量感覚のなかで、単位はとても大切であり、子供にとっては理解しづらいものです。 具体的な体験を積み重ねていかなければいつまでも理解できませんから経験は豊富に積ませましょう。ただし、それを理解し消化するまでは何ヶ月もかかります。焦らず叱ったりせず、子どもとの体験学習を繰り返していきましょう。 水の嵩では、入れ物の大きさや高さを変えることで「2つの視点から考える力」を4歳で学習しました。5歳では更に入れ物を増やしたり、別の入れ物に移し替えて考えていく力をつけていきます。

具体的に理解していく方法としては、3皿~6皿位に入っている具体物を見比べて多いほうを言語で表現する方法を行ってみましょう。 例・・・1番、2番目等の多いお皿を指でさしながら、『このお皿が多い』と伝えます。
具体物が理解できたら、カードなどを使い見比べて多いほうを言語で表現する方法を行ってみましょう。常に多いほうだけではなく、「少ないほうは?・同じ?」なども行っていきます。
多い、少ないが判断できたら、次に順番にお皿を並べましょう。そして「2番目や3番目」を意識させていきます。 順序性が理解できたら、お皿の中身が幾つ多いのか、幾つ少ないのかのクイズをしてみましょう。 どのお皿も同じ数にするために、「お買い物ごっご等」で個数を増やしたり、減らしたりしていきます。その時に、『同じ数だね・○こ増えたね・○こ減ったね。』等の比較の具体的な言葉で数の変化を表現してあげます。 量の多少では、入れ物の大きさや太さを変え、嵩を同じにして、量の違いを意識させて2つの視点から見比べる方法をつけていきます。更に違う入れ物に移し替えても始めの量は変化しないことへも着目させていきましょう。

この時、使用する入れ物は、透明であることが大切です。外から水位を見ることができなければ、比較ができません。
入れ物の大きさや形が違っていても量は同じという感覚を体験学習していきます。ジュースなどを使い選ばせてあげると楽しく実験できます。 また、お風呂の湯船に入ったときのお湯の水位、お湯からあがったときの水位に興味を持たせていきましょう。更に同じ水位のお風呂に体積の違う人が入ったときのお湯のあふれる量など、とても驚きと楽しさが体験できます。一人で入ったとき、二人では?等、実験をしてみましょう。

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