数量の刺激について(3才)|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

数量の刺激について(3才)

数量の刺激について(3才)

3歳の数量の刺激の仕方はどうするの?
(3歳1ヶ月)

回答

回答します
この時期は量を直感的に捉えて多いか少ないかを判断する事がポイントです。
いくつあるかを数えるのではなく、見比べた直感的な判断力を養います。何度か繰り返して行っているうちに、1つだけの差でも見比べて判断できるように なります。

比較の数としては、5対3・5対4など、常に2個~1個位の差があるものの比較を意識しましょう。大人が片方ずつの手に比較する数を持ち、ゲーム感覚で遊ぶことができます。
3者の比較では、「大きい・小さい・中くらい」といった言葉を使うことで、大小のほかに「もう1つの大きさ」があることを認識させていきます。

比較をする方法としては、大小の場合は、基準を揃えてあげることが大切です。 同じ位置に並べたり、重ねたりして、大きさや長さの違いを感じさせてあげましょう。しかし、例えば下記の様に並んでいるときは、「長いから☆が多い」と、長さなど 別の要素に引きずられ誤答する場合もあります。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆
★★★★★★★

ですから、次は「数える」ことが必要になります。
数える場合は、雑然となっているよりきちんと並べたほうが数えやすく正確だと気付くはずです。3歳では、直感的に判断した後に、「並べて数える」方法を身につけましょう。『きれいに並んでいるね。気持ちが良いね、まっすぐね。』等の言葉で並べ、1(ひと)つひとつを、確実に指で押さえながら1・2・3…と唱えていきましょう。これが、1(いち)対(たい)1(いち)対(たい)応(おう)です。数えることの基本です。
また、この時期は「欲しい」という欲求と結びついて「大きさ」や「量」が気になりはじめているのでは?比較の第一歩ですね。
更にそこに「僕の・私の」といった自我が係わり、「苺がのっている…」「青いのがいい…」などの意味が加えられると、よりいっそう生きいきと量に対する感受性や興味を育てていきます。『お母さんとおんなじ…』『私の方がたくさんある…』『少しあげるね…』『いっぱい欲しい…』などの表現は初歩的な段階ですが、量的な認識のスタートになり、この繰り返しによって、初めて数的な認識が出来始めてくるのです。
生活の中で積極的に、「数えること・比べること」の操作を繰り返し、楽しく学びとれるように心がけてみましょう。
3才は比較を表現する言葉がとても重要になっていきます。
「多い⇔少ない」「長い⇔短い」「太い⇔細い」「高い⇔低い」など反対の意味の言葉を使っていくことで、「視覚・触覚」から判断し、「聴覚」で言語を認識していくことにつながります。 「いっぱい」「たくさん」「おおい」や「すこし」「ちょっと」等の言語表現をしてあげると良いでしょう。
「どっちが多い?」「どっちが少ない?」あるいは上記での聞き方に変え見比べる力をつけていきます。お皿に、「具体物を載せる・シールを貼るなど」の遊びを通して、多少の感覚を見につけていきます。具体物では、食べ物やおもちゃなどを使い「多い・少ない」を意識させていきながら、言語表現が出来るように、そして「言葉の反対と量の関係」が感覚的に掴めるように意識していけると良いでしょう。

『よーい、スタート』でお皿に、「シール貼り競争」をお母さんとすることも楽しい活動です。『お母さんとお子さんのお皿は、どちらがたくさんシールを貼れているかな?』などの言葉で楽しんでみましょう。
ここで、シール教材の良さと競争の大切さをご紹介しておきましょう。 始めにシールについてですが、この時期はシールのベタベタの感覚がとても指先を刺激します。指先は脳への刺激と密接な関係があります。この時期、「指先を使う=脳の発達」といっても過言ではありません。指先は「出ている脳」といわれるほど大切な役割をします。是非、シールを持ったときのベタベタ感をたくさん味合わせてあげましょう。

また、折り紙も有効的です。更にシールを貼るときの指先の使い方も大切な巧緻性の一つです。3歳では、比較的小さなシールでも扱えるようになります。教室では直径7mm~1.5mmほどのシールを子供たちは扱っています。 お皿の真ん中を狙ってシールを貼ったり、並べてはったり、お皿の周りを意識して貼ったりなどで、巧緻性を大いに育てて行きましょう。 次に、競争は大切な瞬間的瞬発力や意識を育てていきます。兄弟がいるお子さんは、兄弟関係の中で様々な機会を通して体験していきますが、一人っ子の場合は、なかなかチャンスがないものです。ですから、お母さんやお父さんと競争する機会をたくさん作ってあげましょう。
「量の比較」としては『ごはんはどっちのお茶碗の方が多いかな?』『たくさんべられるのはどっち?』『たくさん入っているジュースはどーれ?』『いっぱいほしいね、どっちかな?』などの話し方をしてあげられると良いでしょう。数の概念としては、分離量ではなく、連続量の場合はコップの水の水位を見る事を意識していくことです。分離量のように1つ1つを数えられる訳ではありませんので、視点の違いを意識させてあげましょう。 また、すいかのような1つの物を分割にしていく方法での多少は、1つの物を分ける人数の多いほど数は増えますが、1つあたりの量は減っていくという感覚が持てることが大切です。
是非、1つの物を分けっこする時に、その量の違いを見せてあげましょう。りんごや梨、すいかなどの1個、丸いケーキ、ようかん、・・・たくさんありますね。

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