さて、この時期にお母さんの環境が夫婦愛の破綻や過度なストレスなどに侵されるとどうなるのでしょう?
このアンドロゲンの放出が十分になされず、胎児が
*男の遺伝子を持つ場合、男脳の形成が不十分で脳が女性っぽい作りとなってしまいます。本来なら、男性は男性ならではの男脳を持ち、その長所を伸ばすことで才能を開花させていくわけだが、この場合、遺伝的には男ではあるが脳と性器は不完全な男性となる可能性もあります。さらに、思春期を迎えるころにはゲイになる可能性も高い。
逆に、この胎児期に女胎児が何らかの理由(病気治療のための薬害等)でアンドロゲンを大量に浴びてしまうと、男っぽい脳を持つ女の子になります。この場合、かなりの確率でレズビアンになるという。
さらには、脳のタイプが、肉体的性別とは完全に別になってしまう場合もある。
*性同一性障害です。
この意味することは何でしょう?
それは、生まれた当初は親も周囲も、自分の子が他の子と同じようにしか思いえないという事です。脳は、胎児期に「男脳」か「女脳」に分化されていく事になるが、男女間での脳の機能がはっきりとわかるようになるのは、出産後ず〜と過ぎた頃の4歳くらいとなる。それまではわからない。そして、本人がはっきりと自覚するのは思春期を迎えたころとなります。
つまり、男脳と女脳型に決定される要因は、お母さんの胎内にいるわずかな時(とくに12週〜18週あたり)であり、出産後にいかに努力しようが変更する事はできません。
ここが幼児教育における、才能開花のための脳の土壌作りと違う点です。
適切な幼児教育を受けた子の場合と受けてない子とでは脳の発達・メカニズム、意欲や知的好奇心といった行動属性が違ってきます。
これは、養育者の幼児教育に関する考え方・与え方といった、我が子への幼児教育環境によるものが大きい。そして、それは
6歳くらいまで*(既出)と、ある程度の猶予期間が与えられています。
しかし、「男脳」「女脳」といった脳の性別的資質に関しては、妊娠期間中のお母さんへの環境に負うところが大きい。ゆえにその期間はとても短く、リカバリーができません。
一部の研究者の間では理解されている事だが、ホモセクシャル(同性愛者)は胎児期に作られると言う説があります。
つまり、
*ホモセクシャルは育った環境や本人の選択、親のしつけや育て方が悪いのではなく、生まれる時点である程度決まってしまうという事です。(ただし、
男性のホモセクシュアルの場合は、*遺伝性もあるが、ここでは幼児脳や幼児教育をテーマとしているので詳細は省く。)
ホモセクシャル的傾向のある子どもを親が矯正しようとするくらいなら、胎児の時に、もっと「お母さん」を気遣った方がよっぽど有効であるということです。
さて、同性愛者を嫌悪感と偏見の目で差別する日本の社会では、その子は不幸だ。(と、思う。)
思春期になるころには、自分の性的傾向がはっきりとわかるようになる。自分のせいだと思いこみ、悩み傷つく。親や友人、社会からも拒絶され、あげくに精神的な病や自殺に至るケースもある。
本来なら自分の将来のため、才能を開花させようと努力し、そして失敗や挫折を繰り返し、また希望や夢を持ち、一生懸命に青春を謳歌する大切な時期に、自分の性が間違っていると思い込み性的傾向について悩むことになる。
また、将来への不安も大きい。一部、芸術や芸能の分野ではオープンだが、同性愛をカミングアウトして自分の才能を発揮できる職業は限られていると言えます。
(注:ホモセクシャルを肯定するものでも、否定するものでもありません。本人の選択の結果なら別だが、そうでなく脳形成による結果で本人が望まないものであるなら、可愛そうだと言うことです。)
せっかく適正な幼児教育により、その脳自体は知性高く、才能開花できるはずの豊かな脳に育ったとしても、未熟な「男脳」や「女脳」のためにうまく活かせないとしたら悲しい事です。

妊娠中のホルモンの影響以外にも気をつける事があります。
タバコの害は見逃せません。
ある調査によると、妊娠期間中のお母さんの喫煙率は約10%もあり、その半数以上が1日6本以上吸い、2割は半箱以上(約11本以上)も吸うという。しかも若いお母さんほど多い。
大人でさえ、タバコをそばで吸われるのを嫌がる人が多いのに、ましてやダイレクトに胎内にニコチンを吸収するような事は控える方が賢明です。それは、データからも明らかだからです。
妊娠中のお母さんの喫煙量に応じて、つまり吸えばすうほど体重が小さく軽くなる傾向があります。その差は、1日半箱以上(約11本以上)を吸うお母さんからは、男女ともに平均体重の96%、平均身長も98%と小型の赤ちゃんが生まれてくることになる。
さらに、お酒を大量に取るのもまずい。
ある調査によると、妊娠中のお母さんの飲酒率は約18%あると言う。その半数以上が妊娠中に10回未満だが、週に3回以上も飲むという人が約8%もいる。しかも、こちらは高齢のお母さんほど多い。
飲酒量に応じた体重の変化は、タバコほど因果関係があるようには思えないが、お酒は脳に影響を与えるようです。
アルコール中毒の女性から生まれた子は、実に、4割の確率でその赤ちゃんは脳の構造と行動に異常が見られると言うのです。これを「
*胎児性アルコール症候群」と言います。
このように、お母さんは、妊娠中は生活態度を十分に慎重にしなくてはなりません。
そして、なによりも周囲の環境はお母さんに対して、「愛情」豊かに接しなくてはなりません。
妊婦特有の症状は人それぞれであり、女性個人による個体差が症状に表れます。
決して「妊娠は病気ではない」などと、いたわりの心を無くしてはならない。
それは、本人も病気という位置づけではないのだが、精神的に不安定になるものです。日々変わりゆく自分の体に不安を感じるものです。
「君は美しい」「いとしい」、そしてなによりも「愛している」。。。。。
一番身近なお父さんの魔法の言葉が一番の特効薬かもしれない。
まずは自分の彼女のために、そして、生まれてくる我が子のために。。。。
(今回のテーマ、「お母さんへの愛情」と「脳への影響」&「脳の性別」について、この解説のコーナーは以上です。生まれてくる「胎児の我が子」には、「お母さん」への愛情がとても大切だということを理解していただけましたか? もちろん、生まれてからの我が子には、お母さん(お父さんや養育者)の愛情がとても大切です。)
さて、前回同様に引き続き、るりる〜先生と吉木先生とで「幼児教育と“躾(しつけ)”=EQ教育の第一歩」について対談を進めていただきたいと思います。