今までは、人類が進化の過程で勝ち得た、他の動物たちとの圧倒的な違い=つまり、巨大で複雑な「脳」=について、その驚異的なメカニズムについていろいろと話してきました。
猿並みの大きさの脳で生まれてきて、その後爆発的に巨大化し発達する人の脳。
そんな私達人類の高度な脳には、臨界期というタイムリミットがある子どもの脳のメカニズム。
100兆以上にものぼる無数の脳内ネットワークあり、それを効果的に配線する不思議な仕組み。
知性は複数あり、それらが適切に発達することで、その子の才能開花&人格が形成されていくということ。等々。。。。。
可愛い我が子には、適切な幼児環境を与えてあげて、その子の才能開花を手伝い、豊かな人間性を育ててあげたいと、誰もが思うことでしょう。だからこそ、幼児期における適切な教育が重要だと言うことを繰り返し述べてきました。
まんべんなく脳や知性を伸ばす! それには、それ相応のノウハウを持つ幼児教育でないと意味がありません。
適切な幼児教育を受けた子どもは、やる気を持ったデキル子へと自発的に育っていきます。豊かに発達した脳を持つ子は好奇心が旺盛で、意欲的に働きかけます。より高度な達成感をもとめてやる気に満ちあふれています。脳は興奮して活性化するので集中力が高まり、思考力や判断力、記憶力や学習力といった能力が高まり、各種知性が育って行くわけです。すると、不思議と目の輝きが違ってきます、ちょっとした動作や顔つきにもりりしさを感じます。つまり、やる気を持ったデキル子へと育っていくわけです。
逆に、興味のないことまで無理やりさせる押しつけ教育や詰め込み英才教育、左脳偏重教育や右脳偏重教育、等々の弊害は、子どもの「学びたい」「挑戦したい」と言った意欲ややる気を失うだけでなく、脳細胞の機能低下や将来の人格形成への歪みにもつながりかねません。(この理由は、後述します。)
そこで今回は、可愛い我が子の才能開花や豊かな人間性を育てる、チョットしたエッセンスを教えましょう。
それは。。。。。「愛情」です。
少なくとも可愛い我が子のために、この「子どもの幸せ方程式」対談を読んでいる読者には当たり前にある愛情ですが、その愛情と才能教育とは、それほど相関性があるのか? と思う方もいるでしょう。
こんな実験があります。
生まれたばかりの子猿を母猿から隔離し、一方は柔らかい布製の代理母のもとで育て、もう一方は針金製の代理母のもとで育てました。
布製の代理母の方の子猿は不安や驚きに対して本当の母猿にするように抱きついたりと代理母に一応はなついて育ちましたが、その後、猿の群れに戻すと他の子猿とうまくなじむことは出来ずに虐められてしまいます。
針金製の代理母の方の子猿は代理母になつこうともせず、仲間に全くとけ込むことができず協調性が無く、攻撃的で情緒不安定で、群れから追い出されてしまったり、さらには大人猿になってもうまく交流が出来ずに配偶行為もできない。
これは、母親とのコミュニケーションや、ぬくもり・スキンシップといった愛情欠如によるものです。
(昨今*「サイレント・ベビー」が問題化しましたが、同じようなものです。静かで大人しい、泣きもしないが笑いもしない、目を合わせようともせず天井をうつろな目で見てる。この様な子どもは、情緒性が充分に育たないので周囲との協調性もとれず、将来的に問題のある人間に育つ可能性がある。)
さて、この針金製の代理母で育った子猿ですが、脳の解剖の結果、ある事実が判明しました。脳内ホルモンのドーパミン神経系が未発達だったのです。ドーパミンを分泌する脳細胞(「ニューロン*(既出)」)が激減していたわけです。
これの意味するところは、どういう事でしょう?
(母親からの愛情が、その子の生涯にわたって影響を及ぼすということ、それが重要です。しかも、その子の才能開花に影響する「やる気」にも関わってきます。次回のこのコーナーでは、この愛情エッセンスが、どの様に脳に影響を与えていくかを分かりやすくお話ししたいと思います。)
さて、今回も長々と小難しい話しから始まりましたので、さっそく対談の方に入っていただきたいと思います。今回も、長年に渡り幼児教育のリーダーとして現場教育に携わり多くの優秀な人材を社会に送り出したるりる〜先生と、「IQ200天才児は母親しだい!」の著者の吉木先生に、面白い&意義ある対談をしてもらいたいと考えています。
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