子どもの脳の大きさは小学校に入学する頃には、ほとんど大人並みの大きさにまでなります。ですから、この期間に各知性をまんべんなく発達させるために適切な教育を与えてあげなくてはなりません。
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2歳。。。個人差はあるのですが、この頃から言葉の獲得(ボキャブラリー)が増えてくる時期です。
「食べ物・動物・家族・友だち・行為・道具・・・など」の基本的な分野での一語〜二語〜三語文、擬声語・擬態語での『ワンワン・ザーザー・トントン・ブーブー・・・など』そして形容詞・副詞・代名詞などの言葉が獲得されていきます。男児よりも女児の方が言葉の獲得が早く、これは女性ホルモンと男性ホルモンの関係が、言語の発達に影響している為だと言われています。脳内では、あらゆる領域でのシナプスが完成し始めており、様々な良い刺激が入ってくるのを、待ち望んでいる時期でもあります。前回でも述べましたが、大切なのは神経細胞の結びつきのネットワークなので、子どもを育てると言うことは、即ち「脳」を育てると言っても過言ではありません。
この時期には、社会性の発達にも欠かせない時期に入り、教室では、「どうぞ」「ありがとう」「いっしょにね」などの言語を集団の中でたくさん使っていくことを、養育者に意識して欲しいとアドバイスしていきます。自分以外の人間との関わり方・コミュニケーションの取り方を学んでいく大切な時期です。この時期に、社会性の言葉を使う大切さを知っていき、思いやりの気持ちを育てていくことで、人間関係を学んでいきます。人の痛みを知る、物の取り扱い方を知る意味でも、大切な臨界期です。指先は引き続き大切な部分ですから、道具を使うことを知らせていくのはこの時期です。ハサミ・糊・セロテープ・クレヨンなどの経験をさせて脳を刺激していきます。
運動では、空間認識力としての平均台を渡る、跳び箱からジャンプ、腕の力を意識しての鉄棒のぶら下がり、身体リズムでのグーパーの足の開閉、リトミックなどでの身体リズムの取り方を意識して取り入れていきます。
音感では絶対音感を刺激していく時期です。音楽家を目指させるのであれば専門的なメソッド教室に通うのも良いでしょう。
数学的な刺激での臨界期も始まっています。数学的な知性が育つには、積み木がベストと言われており、立体構成力が重要です。教室で観察をしていると、女の子に比べ男の子の方が積み木遊びを好むことが多いようです。積み木でなくてもブロックや立体にして遊ぶ遊びを好むのは男の子の方が多く、女の子はどちらかというと、現実的なおままごと遊びやお人形さんごっこに発展していくことが多いようです。将来的に見たとき、男の子の得意分野、女の子の得意分野が違ってくるのも、この頃の遊びの中での習得の違いが、多少なりとも関わっているようです。

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3歳。。。脳の重さも産まれたときの3倍にもなり、「
*スキャモンの成長曲線」でみると、神経細胞の伝達するシナプスの発達が80パーセントと言われている時期です。脳の成熟度のプロセスから見て、3歳頃までの環境作りが最も大切な時期であると言われています。「三つ子の魂百までも」ということわざもここから来ているのかも知れませんね。
3歳では個人差はありますが、第一次反抗期を過ぎた頃になるでしょうか。他人を意識するようになり、羞恥心が急激に発達するのもこの時期です。今まで平気で人前で踊ったり、しゃべったりしていた我が子が、急に母親の後ろに隠れるようになったり、うつむいたり・・・。自分と他人との区別がはっきりと出来るようになったからです。また、自分の持ち物を他人に貸せるようになってくるのもこの時期ぐらいからです。しかし、この様な事が出来るようになるには、適切な環境が与えられなければ、脳は獲得できないのです。子どもの成長にとって大切な社会性の言葉、喧嘩、仲直り、譲る、貰う、我慢、思いやる、、、これは、今後の成長に大きな影響を及ぼします。獲得する時期を誤ると、コミュニケーションの取り方を知らずに大人になることになります。
登校拒否、いじめ、校内暴力、犯罪、等々、適切な時期に適切な両親の環境作りや援助や指導が与えられなかったことも大きく影響していると言っても過言では無いでしょう。
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4歳。。。友だちとの触れ合いや人間関係でのぶつかり合いを通して、社会的な脳の領域も益々成長をしていきます。2つの事が同時に出来るようになるのもこの頃からで、両手で違う動作をする事、役割分担をすること、相手の求めていることが理解出来るようになり、納得して挑戦すること、協力する事、相談することなどが出来るようになってきます。
自分で出来る事が増えてきて、プライドも育ってきます。この時期は、失敗しても、否定をせずに見守ること、失敗は次へのステップになると言うことを知らせていく大切な心の成長の時期です。ご両親は、根気強く見守る姿勢が必要になってきます。
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5〜6歳。。。脳の重さは、成人の脳とほぼ変わらない重さに成長します。神経細胞のネットワークも確立されてきます。十分な愛情を与えられて育った子どもは、自分を大切にすることも出来るし、人のために役立つ大切さも愛する気持ちも学習していきます。決して人を傷つけようと思ったり、恨んだりせずに前向きに生きようとしていきます。
教室では、あらゆる知的好奇心を育てていきます。分野では言語・数・運動・空間認識・社会性・絵画・音楽・自然・科学と興味や関心を育てていきます。その中で、その子どもの得意分野を見出していきます。どの子どももたくさんの可能性を持って産まれてきており、可能性は未知数です。幼児期は刺激の与え方で、興味や関心が大きく変化していきます。
良い脳内神経細胞のネットワークを作るには、この胎児〜6歳までの時期が計り知れないほど大切な時期であるということです。ひいては、これが臨界期教育に繋がるわけです。