教室では、「教育は種まき」とか「知識は氷山の一角」などで例えます。
良い芽が育つには、畑が肥えていなければ芽は育ちません。まして、そこに大輪の花を咲かせ、実となるには、常に適度な水や栄養を与え、環境を整えていかなければなりません。
我が子の土壌を耕すのは、ご両親であり、種は、これから芽を出すかも知れない我が子の可能性です。その種は沢山であればあるほど、多くの芽となり成長をしていきます。
では、成長を促すには −知識となり実を結ぶには−何が大切なのでしょう・・・?

第一に、お子さんの情緒の安定、次ぎに社会性と生活力の発達、最後に知識の上乗せです。
この情緒の安定と社会性の発達の土台なくしては、いくら知識を乗せたとしても、いずれバランスがくずれて崩壊してしまうからです。EQを高めることによって子どもは自分のIQをより豊かに発揮することが出来ると言うことです。
能力開発や習い事などを利用して、蒔くだけ蒔いて、後は放って置いたら?それは、蒔かない状態と同じです。幼児は、繰り返すことで脳がその一連の行動を記憶し、その子の力となっていくのです。躾が片手間では出来ないのと同じように、様々な知識も、繰り返さなければ実にはなりません。ですから、躾であり、技術、知識の習得には、親子共に根気とやる気が必要です。それも、9才までに、そのやる気と根気と達成感を脳に記憶させておいてあげることです。
こんな事がありました。生後9ヶ月のお子さんとお母さんが、教室に体験に来ました。同じくらいの誕生日のお子さんが8人位いる中で、その子だけは、座った場所から動きもせず、笑いもせず、動くボールに興味も示しませんでした。その子のお母さん曰く・・・子どもが嫌いで、遊び方が解らない、泣いたりするのが嫌でたまらない、黙っていると静かなので、その方が育てやすいと思ったと・・・。これは、希なケースかもしれませんが、僅か生後9ヶ月で笑うことすら学習出来ず、表情を変えることすらしない子どもが育つということを身近で感じた瞬間でした。全く、種まきの無い状態だったのです。
でも、そのお母さんの偉かったところは、子どもたちの集まる集団に、嫌でも来た!ということです。遊び方が解らなければ、お母さん自身も学べば良いんです。お母さんも「我が子と一緒に成長する」ことが出来ればベストです。その子は、2ヶ月で変わりました。良く笑い、良く動き、何にでも興味を持つように変わりました。勿論、お母さんも変わりました。育児に自信が持てるようになってきたことと、同じ子どもを持つお母さん同士、悩みを共有できる友だちができました。育てる側にとっても、情緒の安定のEQ、子どもの成長発達に対しての知識が、我が子の成長に欠くことの出来ない、大切な要素だということです。
幼児の学習とは、決して詰め込みなどではありません。様々な事柄にいかにたくさんの興味や関心を持たせてあげられるかと言うことです。我が子の脳は、常に成長過程にあり、1つの刺激で成長発達に多大なプラス効果があるということを、忘れないで下さい。