まいと幼児教育コラム 年中|幼児教育・幼児教材の「まいとプロジェクト」

まいと幼児教育コラム 年中

5才 3月の過ごし方

3月です。

新年長コースに切り替わり、子ども達はやる気満々です。

集団遊びで、紙相撲を作ります。昔からの遊びですが、意外に子ども達には新鮮で、相撲の勝敗の楽しさをゲーム感覚で味わっています。

また、普段生活の中で目にしているマークをカルタで遊びながら学んでいきます。
エコマーク・ベルマーク・優先席・リサイクルのマークなど、子ども達の意識にも繋がっていきます。
日常、目にするマークに関心を持たせ、マークの意味を教えていってあげたいものですね。

授業では、記憶のゲームをたくさんしていきます。
色の記憶・場所の記憶・形の記憶・文章の記憶・言葉の逆唱・立体の記憶・・・・・など、様々な記憶の方法に挑戦していきます。記憶で大切なのは、再生する力を養っていくことです。
覚えようとする集中力や記憶力には、ある意味「訓練」も必要です。
我が子が、どの様にすると覚えられるか? 記憶ゲームをしてみましょう!

年中コースで、左右の理解に少し触れました。(右と左・・・簡単なようで意外と難しいのが左右の理解です。)
年長コースではステップアップして、2つの観点からの位置の理解を目標としていきます。
「上から2段目の右から3番目」「左から3列目の下から2番目」などの位置の理解です。
更なるステップアップとしては、これを「対面」から考えて、理解する力を育てます。
向かい合った側からの見方、つまり、左右の見方が逆になること・自分の手前の位置にあるものは相手にとって奥に位置する、と言うことです。

また、紙面での上下左右を移動するときは、始点を「0」と捉えて移動をします。
ですから、年中コースでの体験学習がとても大切であるということが解りますね。
ビルやマンション・一軒家・デパートの1階・2階・・・子ども達は体験済ですが、プリントに置き換えたときに迷います。
生活の中での位置が理解できてきたら、是非プリント上の位置理解に挑戦させていきましょう。

さて、ちょっとここで将来の事=年長クラスで行う図形問題を考えてみましょう。
・回転図形
・様々な図形の展開図
・立方体の理解
・点図形
・図形の分割
・図形の奥行き
・図形の反転
・体積と容積の関係
・図形の広さ
・図形の四方観察・・・
図形の問題の多さと難しさには、大人でもビックリするでしょう。
よく、今必ずしもしなければ将来出来ないものですか?と聞かれる方がいます。
水泳でも・自転車乗りでも・文字でも・計算でも……何でもそうですが、今出来なくてもいずれする環境があれば、出来るようにはなるでしょう。(しかし、その環境がなければ……金づち・自転車に乗れない……など、になってしまう人が多いものです。)
では、何故もっと後でも出来るであろう事を今、する必要があるのでしょうか?

図形の感覚はいつごろ子ども達についてくると思いますか?
図形は数学の中でも物理学的な要素があると言います。
この認識を作っていくのは、幼児の時期にあります。
まだ、立体や平面と言った言葉や形の認識が無い赤ちゃんの頃からです。ご両親が与えた積木を握り、舐め、また投げるなどの行動をとる赤ちゃんの時期からです。
そして積木を積み上げ、お城や家を作るようになり物の奥行きを知るようになり、立方体や直方体などの形を理解し、面や辺・頂点といった言葉と特徴を知り、算数への世界へと繋がっていきます。

幼稚園の年長で、様々な図形のクイズに触れていく理由はその特徴を感覚的に掴んで、頭の中に図形としてのイメージを作る能力をつけていくためのものです。
いずれ算数として問題が出てきた時に、目の前に無いものをあるかのごとくイメージが出来るかどうかの力が必要になります。
子どもは、知らないよりは知っている方が、より興味が深まります。
知っていることを深めていくということは、楽しさが増えていくということになります。
苦労した体験や努力した体験、感動した体験、成功した体験を是非増やしていきましょう。

ページトップ